2月 僕の片思い 恋愛は残酷な世界だと痛感できた。

2月 僕の片思い 恋愛は残酷な世界だと痛感できた。

高校二年の2月、Twitterの裏垢で僕は彼女を探していた。

僕は彼女ができたことのない非モテだった。ただ誰かと愛し合いたかった。

12月からそのようなことを始め、TwitterのDMで十数人の女性と話して、

でも全然うまく行かなくて、、

みんな僕のもとから離れていった。

所詮裏垢だから。簡単に消せるし。

LINE交換しても、ブロックされて終わるし。

誰からも僕は魅力的だと思ってもらえなかった。

関係がいとも簡単に崩れ去って、僕は本当に悲しかったんだ。

僕は経験がなさすぎるから、簡単に相手のことを好きになって、大きなショックを受けた。

向こうは僕なんて大した存在だと思ってなかっただろうから、何も感じなかったんだろうな。

ただ愛が欲しかったんだ。

ただ抱きしめられて、「大丈夫だよ」って言われたかった。

そのように今ないものばかりを渇望するから、僕は病んだ。

「一人ぼっちで寂しい。誰か愛してー」みたいな人とか、病み垢界隈ですら何回も振られたんだぞ。

誰かって僕じゃだめなんだなって思った。

僕は高2になってからずっとそんな感じで一人ぼっちで病んでて、ずっと抑うつ感が強くて、

ようやく12月辺りに、ネット上でなら人に話しかけることができるようになったけど、結果は散々だったんだ。

そんな中僕は彼女のアカウントを見つけた。

(名前は『ゆり』としよう。)

ゆりは僕の思っていることと同じことをTwitterでつぶやいていた。

『ネット上の関係なんてすぐ切れる』とか『どうせみんな顔なんでしょ』とか。

でもどうせすぐに相手見つけるんだろうなと思った。

裏垢女子ってだけで男からたくさんのメールが来るから。男の何倍も多く。

けど、僕はゆりのことが気になった。

毎日彼女のTwitterを覗いた。

数日経って尚も彼女はネガティブなツイートばかりしていた。

それでなんか、僕と同じかもしれないみたいな親近感が湧いて、

僕は話しかけたんだ。

彼女と話すのは本当に楽しかった。

返信スピードがすごい早くて、一日でたくさん話せた。

『気になってた人がTwitterやめたかもしれない』

そのようなことを言ってきて、

『残念だね』とか言いつつ、ほんとは、

『僕は君を切らない。ネットの関係だとしても長続きすることもあるって、僕が証明する!』

とかバカなこと考えてたんだ。

結局僕が彼女に切られるのにね。

僕は当時彼女を落とすために色々研究してて、歯が浮くようなことを平気で口にしていて、

『色々研究してるんだね こういうパターンのこと』

とか言われて…‥。

そう、色々研究したんだ。恋愛のこと。

彼女のツイートから彼女がどう感じじているか。

たとえば、Twitterに毎日ログインする彼女、今日は12時間何も動かしてない。多分そろそろ誰かと話したいとか思うのではないだろうか。

そのように思って『話す?』と送ったら

『私も話したいと思ってた』って言われて、予想通り!と思った。

そうして毎日やり取りした。楽しかった。この時、僕は今までの人生の中で一番充実していた。

おはようってLINE来ないかな、と思ってスマホとにらめっこして、たまにおはようって来た。嬉しかった。

この時は明らかに食いつきが良かったしうまく行っていたはずなんだ。

LINE交換もした。

僕は掲示板を結構やってて、そこで知り合う人にいきなり本名を晒したくないので、LINEは適当にNって名前にしていた。

『Nって何?笑笑』

『今までの名前実は本名じゃないから』

『うん知ってる笑』
『教えて? 直すから』

『じゃあ何だか当てて』

『Nに関係する?』

『しない』

『わかるか!』

今でも思い出せる。彼女とのメール。僕にとっては特別だった。

彼女も僕と同じで学校では友達がいないらしかった。

掃除サボっても何も言われないというぼっちあるある。

『同じクラスならよかったのに』って。そんな事も言って。

歌の趣味も合ってた。ハニーワークスは僕も好きだ。

僕が何でも話してって言ったから恋愛相談をしてくれたな。この僕にね…‥。

学校の休み時間も、授業中もずっとメールをした。

次体育だって言ったら『早く帰ってきて』って言われて、

クラスの陽キャ共おい僕はお前らと同等だぜとか思って。なんか普通になれたと思った。ずっと僕は普通じゃなかったから。

あと、LINEでチョコくれた!

他の人からも貰ったとか僕が言って、なんか怒ってて笑。

2月15日。LINEで通話した。

合計3時間半も話した。時間があっという間だった。僕らはソウルメイトだったんだと確信した。

これだけの時間継続して話したのは僕が初めてだと言っていた。

写真も見せ合った。合う約束もした。

だけど……僕らはまだ付き合っていたわけではなくて、というか、

彼女は僕のことをちゃんとした恋愛対象とは見ていなかった。

『気になってた人と付き合えそう!』

そんなことを言われていて、

でもこの時点では焦ってはなくて。

僕はまだ友達ポジションで話聞く役でいいと思った。

ネット恋愛なんて基本的にうまくいかないし、なんか高望みする性格っぽかったから多分しばらくして分かれるだろうと。

そうしたら慰めポジションに回れるし、傷ついてるんなら強く押せばリードできるし。

というよりも、僕はその時の彼女との関係が気に入っていて、

馬鹿な話だけど、お互いに『恋愛とかの話をする友達』になりたいって想いもあった。

恋愛に対する純粋な思いは他と比べユニークなものだったし、なにより恋愛観が似通っていたし。

僕が好きなラノベの『ゲーマーズ』の天野景太と星ノ森千秋みたいな感じになれたら面白いだろうなぁ、なんて思ってて。

やがて付き合った人とはやはりうまく行ってなさそうだった。

すごい量の彼氏とのやり取りの画像が送られてきて、

『これどう思う?』

とか僕に聞いてきた。

それらの画像はかなり参考になったというか、あーこういうふうに会話を展開するのかーと思った。

僕は『それがほんとの思いならいいんじゃないの』とか言って。

あの時の僕は学校にLINEしに行ってるんかって具合にメールばっかりしてた。

この子と並行して僕は他にも3人とメールをしていたから。

一人に執着することはかえって関係を破綻させることになりかねないから。

でも僕は誰よりのこの子が好きだった。執着していた。

話すのが一番楽しかったから。

しかし僕はその時、別の『凛ちゃん』という子と付き合い始めた。

当時この子はすごく僕に懐いた。

やはり非モテコミットせずに適当に相手をしていたからだろうか。

自然と付き合う流れになって、

なんだかお互いに大変だけど恋愛をお互いに頑張っていて……みたいな感じでさらにゆりに対する思いは増して。

『あ、俺彼女できた』僕は言った。

僕の恋愛における市場価値を誇示するためという理由もあったが、

一番は単純に話したかったんだ。他でもない彼女に。

『おめでとう!』
『じゃあ私とメールするのやめたら?笑』
『相手悲しむよ?笑』と返事。

『いや、ゆりとは恋愛関係じゃないからね笑』みたいなことを言って。

でもしばらくして本当にあんまりやり取りをしなくなった。

凛ちゃんとのメールが楽しくなってきたのと、

まぁ今まで僕は恋愛相談とか色々聞いてるわけだし、振られたりとかなんかあったら僕に連絡くれるのは当然だろうと高をくくっていたから。今までもそうだったし。

しかし、なんと僕はゆりからLINEをブロックされていたのだった。えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええなんでええええええええええええええええええええと思った。

僕がそれに気がついたのは3月。

彼女のツイートで相手と別れたらしきこと察した。

なお、その時点で僕も凛ちゃんに振られていた。リアルデートをした上でこっぴどく振られていた。

 

でも僕には何もメールが来ていなかった。

それは当然だった。

僕だけがただひとり彼女のことを恋愛友達だと思って、

なんだかすっごく仲良くなっているように錯覚していて、

価値観の合う相手だと、特別だって思って、

でも彼女は別にそうでもなかった。ただそれだけの話だった。

途中までは僕と話すのを楽しんでくれていたかもしれない。

でも、しばらく時間が空いて、冷めたんだ。

なんか、『別にこの人と関係続けなくてもいっかー』みたいな。

『別に合ったこともないんだから』みたいな。

その程度の存在。至極当たり前な関係の途切れ。

それを自覚するまでに二週間かかった。。。

ツイートを見て数日経って、それとなく『久しぶりに話さん?』って送って、

でも数日既読がつかなくて、けどそのうち返信来るかなって思ってた。来ないわけがないと思ってた。

Twitterも返信がなくて、多分ログアウトしたんだと思った。

もう完全に、僕は必要とされていなかった。

でももしかしたら、もう一度言葉を交わすことができたなら、

分かってくれるんじゃないかって思って。

彼女は人と話すことが趣味だと言っていた。僕と話すのは楽しいと前に言っていた。

それだけを希望に。

ゆりの別アカウントを探した。そしてそれらしきものを見つけた。

彼女はロマンチストだった。

私はなしですか、どうすればありになれますか

みたいな歌をLINE MUSICにしていた。

僕はその見つけたアカウントに『人違いだったらすみません 僕のこと知ってます?』

って。

なにかうまくいくんじゃないかって。充実感に塗れていた僕。

けど、返信は予想以上に淡白だった。

結果から言えば少し世間話をして、その後に『俺のLINEブロックしたよね? ひどくない?笑』みたいに送って。

そしたら『ごめん笑 もう話さないかと思った』って。

再びLINE交換を切り出したんだけど、バイトだからとかはぐらかされたので、もういいやって。

僕は諦めた。

だってこれ以上は無理だし。

所詮僕のようなどうでもいいやつから好意を持たれても相手を困らせるだけだから。関係性をミスっていたんだ。また同じような失敗をしてしまったなぁと思った。12月から全然進歩してなくて頭が悪すぎて嫌になった。

人との距離がうまく掴めなくて、また傷ついた。

春休みたくさん遊びに行こうって言ってたのに。

学校で、ゆりとメールのやり取りばっかりしてたせいで成績下がってるかもしれないからお詫びにどこか行くって、そんなくだりがあったんだ。

話したいことがたくさんあって、多分もっと長くやり取りを続ければ僕らが適合しているということは明らかになったはずだって、

今もそんなことを少し思ってる。

人の社交辞令とかを読み取るスキルがないから勝手に裏切られたって思いを抱いて、僕は自分勝手なだけかもしれないけど、

ただもう一回普通に話したかったというふうに思って辛い。

この想いは多分一生伝わることはなくて。

いつも思っている側の僕は背負い続け、思われる側は何気なく日々を過ごして、でもそれはただのエゴでしかないんだ。偉いことでもなんでもない。

僕は負けた。

涙をこらえ恋愛の残酷さを受け止めて、諦観した態度でもって僕は歩いていこうと思う。

 

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